手元を柔らかくするには
 乗馬レッスンの度、どの指導員からも「もっと手を柔らかく」とか、「手元をロックする癖がある」と言われてしまいます。手綱を柔らかく持たないと、せっかく脚でアクセルをかけても手元がロックされてしまっては、馬もどうしていいか分からないし、前に進もうとしても進めない、と言うのです。手綱を柔らかく握るには、どのようなイメージがいいのでしょうか。また、手元が固くなる癖を直す方法などあったら教えてください。

(37歳・女性・乗馬歴4年)
 拳が固くなる原因はたくさん考えられるので、質問の内容からだけではの、お答えしようがありませんが、当クラブに来られるビジターの方の傾向として、正しい手綱の持ち方が出来ていない方が多いので、あなたのケースに当てはまるかどうかわかりませんが、説明します。
 水ろくハミを使った場合、手綱は馬の口のほうから薬指と小指の間を通って、親指と人差し指の間から出しますね。このとき親指と人差し指とのあいだでしっかり手綱を持っていないと、拳をゆずることは出来ません。なぜなら指をゆるめると手綱が伸びてしまうからです。(結果として固い拳になってしまいます。)
 拳をおこし、親指の爪をやや立てて、人差し指の第一関節と第二関節の間で手綱を保持します。そうすれば指を緩めても手綱が伸びてしまうことはありません。拳の使い方は、握る、譲る、それだけです。腕で引っ張ってはいけません。
 馬の口にやさしい、よい乗り手になることを期待しています。

(ジョーバ博士)


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