鞭の使い方
 鞭の使い方で悩んでいます。鞭を最小限で使いたいと思っているので、出すタイミングとか強さとかがずれたり、 弱かったりで、結果効果が出ません。というか指導員に言われてからするといった状況になってしまってます。
 状況が一定ではないので「常にこうしておく」みたいなのがしにくいのですが、無駄の無い鞭の使い方を、覚えていくにはどうしたらいいでしょうか?
 また、敏感な馬や鈍い馬、短鞭、長鞭によっても違うと思うのですが。工夫の仕方や使い分けの考え方など教えてください。

(46歳・女性・乗馬歴1年3ヶ月)
 鞭は脚(主に内方脚)の副扶助です。ですから使う場所は、脚の直後で脚と同時に使用しなければ効果はありません。よく肩に鞭を使用している方がいますが、馬は脚扶助を理解できないばかりか、虐待されていると誤解する可能性もあります。
 そして使用するのは回転の時に内方脚の反応が鈍く後肢の踏み込みが不足したときです。この時鞭を内方に持ち、乗り手が正しく体を進行方向に向けていれば鞭先が脚の直後に来ている筈で、手首を使うだけで手綱に影響を与えずに使うことができます。
 直線上で鞭を使用しなければ馬が動かないとすれば鞭の使用以前の乗り方の問題です。
 そして、当然ですが、鞭の使用によって脚の反応がよくなれば鞭の使用を止めなければなりません。あくまで主扶助は脚です。

(ジョーバ博士)


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