駈歩について
 最近乗っている馬がものすごく重く、脚で蹴ってもまったく動じなかったりするので、そのような時は鞭を入れています。鞭を入れる時は脚と同時に、そして反応するまでと教わっていたので、2〜3発まとめて入れることもあります。
 この前はそういう時に馬の機嫌が悪かったのか、激しく尻っぱねして落馬しそうになりました。その時は初めての動きに何が起こったかわからず「馬が転けなくて良かった〜」くらいに思ってましたが、先生から「馬が鞭に反抗して尻っぱねした」と聞いて初めてそうだったのかと思った次第です。
 このような時は先生によると「もう1発(反抗しなくなるまで)鞭を入れた方が良い」といわれましたが、どんなものでしょうか?反抗されてそのままというのは良くない気がしますが、鞭のタイミングなどは人間の方が覚えなきゃいけないのかなーとも思います。
 ご指導よろしくお願いします。

(50歳・女性・乗馬歴5年・350鞍程度)
 今もそうしたレッスンが行われていると思うと、馬のために悲しくなります。馬は奴隷ではありません。
 「教鞭」という言葉をご存知でしょうか。馬を正しい方向に教え導くための愛の鞭は許されるでしょう。鞭の使い方のテクニックを覚えるよりは、正しい扶助で乗る技術を身につけるべきではないでしょうか。
 1つだけ技術的なことをいえば、罰として(動くのを嫌がる馬を)鞭を使わなければならない場合には、手綱は譲らなければなりません。手綱をひかえたまま強い鞭を使えば馬は行き場がなくなり、跳ねても当然です。 

(ジョーバ博士)


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