正反動について
 現在150鞍ほどの学生です。部員数の都合上、この鞍数ですがどんどん試合に出る必要があります。障害については、馬も素直でコーチもいることもあって、どんどん跳べるのですが、問題は馬場です。ですから、正反動について2点ほどお聞きしたいです。
 正反動が安定せず、鐙あげ速足を行い続けていますが、コツも掴めずに停滞しています。「前に座れていない」「手が動いている」「腰を張れ」「お尻を(中に)しまえ」というようなアドバイスを受けますが、どうしていいかさっぱりです。
 腰を張るというのを下腹をぐっと出すことかな?と思って出すとお尻が出てしまうし、坐骨も見失うし、かといってお尻を入れようと思うと腰が曲がってしまうし・・・という感じです。これら言葉が目指している姿勢はきっと同じなんでしょうが、それが掴めずにいます。正しい姿勢を取るコツを、乗馬博士の言葉で説明していただきたいです。これが1点目です。
 過去の質問でも正反動についての回答があったかと思います。あの内容をもう一度詳しく教えていただきたいです。これが2点目です。
 リズムを取るのは坐骨ででしょうか?(いまいち坐骨で乗る感覚がわからず、椅子に座って坐骨を探したりしています)身体はリズムを取って脚はじっとしておくのでしょうか?それとも鐙を一歩一歩踏み下げるのでしょうか?またカエル跳びのやり方もよくわかりませんでした。
 ごちゃごちゃ聞いて申し訳ないのですが、上手くなりたいです。どうぞ宜しくお願いします。

(女性・20歳・乗馬歴1年)
 第1点目の正反動の姿勢についてですが、最も重要なのは腰です。指導者の方がいう「前に座れ」「腰を張れ」というのは全く正しいのですが、いまいちピンと来ないようですね。
 単純に考えてみましょう。地上に立った腰の状態を保ったまま、鐙の長さに軽く膝を折って鞍つぼに座れば良いのです。地上で確認してみると良いでしょう。
 第2点目ですが、以前別の質問でもお答えしましたが、正反動(反動を抜く)のではなく馬の動きに合わせてリズムを取ることだということは理解いただけたようです。リズムを取るのは座骨ではなく騎座です。内股で乗る感じで騎座を軽く鞍に付け、力を抜いて、馬の上下の動きに合わせるようにしてみてください。この時膝から下(脚)はないものだと思って、軽く鐙を踏むだけでブラブラの状態で良いのです。(伸長速歩を要求する際などに、鐙を強めに踏んで座骨のインパクトを強くするのは次の段階です)

(ジョーバ博士)


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